「虹色のあした(23)」 同性婚、議論の行方は?

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photo credit: Jersey City Same Sex Marriage Officiaiton – 102013 – 052 via photopin (license)

 
先日、沖縄のリゾートホテルが、9月からLGBTを対象にウエディング事業を始めることを発表しました。県内では初めて、全国でも珍しい事例です。
ちなみに京都ではホテルと寺院が提携して、世界中の同性カップルに向けて仏前結婚式プランを発表。2人で70万円以上のプランに、世界各地から問合せが寄せられているそうです。
日本では同性同士の婚姻は法的に認められていません。しかし、昨年から今年にかけて、結婚式場やホテルで挙式をする同性カップルが増えています。多くは、同性婚法制化のきっかけになればという思いが込められたものであり、マーケットとしても同性婚は着実に認識されてきているようです。
6月には青森在住の女性カップルが、市役所に婚姻届を提出。同性カップルが婚姻届を出すのはこれまで公表された例がないそうですが、青森市は「婚姻は両性の合意のみ」とする憲法を根拠に不受理としました。2人は問題提起をしたかったと、後のインタビューで語っています。また、法制化を目指して、実態調査をはじめ、研究者、行政、議員、法曹関係者とのネットワークづくりに取り組むグループもあります。
同じように税金を払っていても、異性間同士の婚姻なら得られる利益を、私たちは選び取ることができません。今後同性婚がどう論じられていくのか、注目しています。
(西日本新聞 2014年8月23日掲載/小嵒ローマ)