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当事者の一人として初スピーチさせていただきました。

2013年12月7日 鹿児島県助産師会公開講座 参加レポート

 

「ゲイかレズビアンの方で、お話ししてくださる方いませんか?」

 

「公開講座で話してくれる、ゲイかレズビアンの方を探しています」

そんな連絡をもらった時、実は心が躍りました。

これまでセクシャルマイノリティに関するさまざまな講演で、性同一性障害の方やゲイの方のお話しを、参加者として聞く機会はありました。

とはいえ「セクシャルマイノリティにはレズビアンも範疇に入るのに、どうも我々は存在感が薄いなぁ…」とモヤモヤ。

そんなタイミングで相談が来るのも何かの縁と感じ、お引き受けすることにしました。

 

主催者の方から、「申込が170名を超えています!」と教えてもらった時は、さすがに緊張が…。

 

講座参加者の多くは助産師や養護の先生、そして学生さん。

「果たして私の個人的な経験が、どれだけ役に立つだろうか」と不安でしたが、自分のセクシャリティの自覚と葛藤、自己肯定にいたるストーリーをお話しすることにしました。

 

激しく葛藤していた中学2年生。

その時の自分だったら、どんな話しが聞きたいだろうか…。

私の自己肯定には母親の理解が大きかった。コメントを録音して会場で流してみたらどうだろうか…。

 

あれこれ考えながら準備して、前日に鹿児島入り。

 

01

 

(鹿児島中央駅到着!観覧車を背負った駅ってなんだか不思議。)

 

02

 

(駅前に「若き薩摩の群像」オブジェがドーン!黎明期に活躍した英雄の皆さん)

 

 

前日の夜には美味しいおでんとお酒をいただいて、ばっちりチャージ!

03

 

(某有名エッセイストを唸らせた、豆もやしとなんこつがどうしても食べたかったのです。)

 

約200名の前で、人生初の公開カミングアウト?

会場は市内にある鹿児島県県民交流センター。

目的地に近づくにつれ立派過ぎる建物が見えてきますが、あれが会場!?

ちょっとワクワクしますね。

 

04

(どうやらこちらは建物の裏手だったようです。)

 

05

 

(さて、いよいよ公開講座がスタート。約200席の会場はほぼ満員。)

 

まずは慈愛会今村病院泌尿器科の内田洋介先生が、LGBTの説明にはじまり、性同一性障害に関する歴史や法律、診断と治療のガイドラインなどをメインに、さらに性分化疾患に関しても説明してくださいました。治療の最新動向など、大変ためになるお話しでした。

 

続いて、鹿児島大学医学部保健学科の下敷領須美子先生です。「多様なセクシュアリティを尊重し合うために」と題し、ジェンダーや同性愛をめぐる現状とこれからの課題について、分かりやすく解説。

葛藤していた頃にこの話しを聞くチャンスがあったら、もう少し早い段階で自己肯定ができたんじゃないかと感じる内容でした。

 

その後、「GIDである僕が感じたこと」と題して、当事者の池袋真さんが登場。教員の発言を機に「このままでは、社会不適応者になる」と思い悩んだくだりは、胸が痛くなる思いでしたが、ありのままの自分を受け入れ、周囲に少しずつ理解者を増やし、前向きに生きようとする姿勢。とても共感を覚えるスピーチでした。

 

そして最後の登壇者としてお時間をいただいた私。

これだけの人数を前に、自分のライフヒストリーを赤裸々にお話しするのは初めて。

40歳の節目に、まさかの「公開カミングアウト」です。

第一声は、さすがに声が震えました。

 

 

題目は「『レズビアン』と言えなかった私」。

伸び伸び育った幼少期・小学時代から、中2の強烈な葛藤を経て、自己肯定、そして現在に至るまでのライフヒストリーをスピーチ。

「女の子が好きなんて、私は変な人間だ」

「周りにばれないように隠さなくちゃ」

と必死でしたが、家族の受容を機に少しずつ変わっていきました。

それでも長く「隠すべきもの」と自分に刷り込んでいたので、「私はレズビアン」と言いづらい感覚は残っています。

スピーチの最後は、私のカミングアウトをどう感じたか、母親にインタビューした音声を流して締めくくりました。

肉声を聴いてもらうことで共感を深めてもらえたらと思いましたが、後日アンケートを拝見したら、想像以上に皆さんが真剣に受け止めてくださって、ホッとしました。

 

苦しい胸の内を聞いて、思わずもらい泣き

第2部は会場が変わり、「みんなで性の多様性について考えてみよう」と題した交流会を実施。

40〜50名ほどの参加者が2つのグループに分かれ、主催の方の進行でさまざまな方が発言。

苦しい胸の内を涙ながらに語ってくれた当事者の方。

「これからも学びたい」という理解者の方。

自分の言葉で子どもを苦しめたかもしれないと語った学校の先生…。

違いを認め合い、お互いを受容しあうというか、なんともあたたかい空気。

司会の方から発言を促された時は、思わずもらい泣き。

も〜、お恥ずかしい…。

皆さんの貴重なお話が聞けて、私の方が学ばされました。

 

会を締めくくったのは、熊本県性教育研究会会長・ともに拓くLGBTIQの会くまもと代表を務める、今坂洋志先生。

熊本で大変熱心に動いておられる、頼もしい存在です。

 

06

 

(熊本から6名の当事者を連れて参加してくださった、“熊本のパパ”こと今坂先生。)

 

偶然にも40歳という節目にいただいた貴重な機会。

ポンと背中を押してもらったような感覚でした。

アンケートでも多くの応援と共感の言葉をいただけて、とても嬉しく思います。

苦しんでいたり辛い境遇にいる仲間たちの環境が少しでも改善されるよう、これからもできることをやっていきたいと思いを新たにしました。

 

開催前から丁寧なやりとりをしてくださった山之口さんをはじめ、関係者の皆さま、足を運んでくださった皆さま、本当にありがとうございました。

またいつの日かお会いできますように!

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