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「多様な性」を受け止め、支える性教育を

2014年2月14日 九州ブロック性教育研究大会・熊本県性教育研究大会 参加レポート

ここ数日、大雪に見舞われた地域が気になって仕方ありません。

「いざ」という事態は、突然やってきますね…。

 

さて先日、昨年の12月に続いて、自分の体験談をお話しする機会をいただきました。

主催は、全国性教育研究団体連絡協議会・九州ブロック性教育研究会・熊本県性教育研究会。

会場は熊本市内です。

学校現場での性教育の課題を探る大会で、毎年開催されています。

(昨年は参加者だったので、翌年、まさか自分がスピーチすることになるとは!)

当日は、約260名の教職員や医療関係者、そして同性愛や性同一性障害などの当事者、保護者、支援者の方々が参加。

第1部は、インターネットに起因する性被害・性加害、養護教諭の方の実践報告、発達障がいの子どもたちに対する理解と対応などについて講演が行われました。

 

「性的マイノリティについての理解と支援」が大きなテーマに

午後からの第2部が、「セクシャルマイノリティーの子どもたちのために」がテーマ。

大会の柱の一つに位置づけられていました。

写真(3)

↑参加者に配られた資料。とても充実!

 

在福岡米国領事館政治経済担当領事 ダニエル・C・キャラハン氏

「LGBTのおかれた現状と人権向上の課題」と題して、スピーチされました。

キャラハン領事講演 DSCF2308

LGBTの課題を人権問題として積極的に発信し、取り組んでおられるキャラハンさん。

アメリカにおける同性婚の現状や若者に対するサポート活動の他、世界各国の課題にも触れ、ロシアの反同性愛法についても紹介されていました。

「日本の人口の約5%がLGBT」という調査結果がいろんな所で引用されますが、

キャラハンさんは、

「熊本県と鹿児島県を足した人口よりも多いのです」と表現。

思わぬ多さだったのか、会場からどよめきが…。

 

最後に印象深かったのが、ヒラリー・クリントン氏の言葉を引用したくだりです。

「人権の輪を広げる運動を支持する人たちは、歴史の正しい側に立っているのであり、歴史はそうした人たちを高く評価するのです」

なんだか力が沸いてくるような思いでした。

 

Rainbow Soup 共同代表 小嵒ローマ

DSC_2970

続いて、私、小嵒(こいわ)ローマのスピーチです。

「学校の先生方に聞いていただきたいこと 〜レズビアンと言えなかった私〜」と題したお話しをさせてもらいました。

(改めて写真を見ると、両手でマイクを握ってる……緊張してるなぁ…)

 

前半で、自覚から葛藤、自己肯定に至った個人史を。

後半で、学生生活アンケートの調査結果を報告しました。

スピーチの最中、参加者の方々の真剣な思いが、こちらにまでグワーッと伝わるような感覚が…。

アンケートに協力いただいた126名の皆さんの思いを伝えねば!との一心でありましたが、限られた時間でどこまでお伝えできたか…(アレも言いたかった、コレも言いたかったと後日反省)。

しかし参加者の方々はしっかり聞いてくださっていて、とても嬉しく思いました。

多くの方々がより身近な問題として受け止め、何かの行動のきっかけにしていただければ幸いです。

 

※ちなみにアンケート調査は、西日本新聞でも紹介していただきました。

同性愛、性同一性障害……当事者にアンケート 「学校でつらい思い」54% 相談できず孤立感 「教育現場で支援を」

 

宝塚大学看護学部准教授 日高庸晴氏

最後は日高先生による、「調査から見えてくるLGBTの現状と課題 〜教員5979人のLGBT意識調査から〜」という講演。

日髙庸晴氏 DSCF2322

ゲイ・バイセクシャル男性対象のインターネット調査と、教員5979人の意識調査を元にしたお話しは、非常に説得力のある内容でした。

調査を通じて先生自身が体験した具体的なエピソードを盛り込みながら、さまざまな課題を紹介。

●教育現場での情報の圧倒的不足

●親へのカミングアウトの困難さ

●「異性愛者ではない」ことが自殺未遂経験の大きな要因であること

●異性愛者を装う時に感じるストレス etc.etc.

アンケート調査から見えてきた課題はどれも切実です。

そして当事者が安心して話すことができるために、どうしたら良いかを参加者へアドバイス。

 

最後に先生がおっしゃっていたのは、

「対処しないといけない出来事が起きても、それを『チャンス』ととらえて、性教育の場面以外でも折々に触れて正しい知識と情報を伝えてほしい」ということでした。

講演中、終始うなずいてばかりの内容。

とても感銘を受けましたし、継続的な調査の重要性も実感しました。

 

より詳しく知りたい方は、以下のリンク先もご参照ください。(個人的なお勧め記事)
セクシュアルマイノリティと自殺リスク/日高庸晴×荻上チキ
都会の若者の自殺未遂経験割合とその要因に関する研究

 

今回、貴重な機会を与えてくださった主催者・関係者の皆さま、足元の悪いなかお越しくださった参加者の皆さま、本当にありがとうございました!

そして多くの出会いにパワーもばっちりチャージ!

またいつの日かお会いできますように^^

 

 

 

 

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