「虹色のあした(17)」 あなたの性別は何ですか?

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「トランス・パーソン」「ジェンダー・クエスチョニング」「アンドロギュノス」ー。これ、いったい何のことだか分かりますか?
今年、世界最大のインターネット交流サイト「フェイスブック」(米国)は、ユーザーがプロフィル欄で選択できる性別を約50種類も追加しました。
「フェイスブックにやってくる人たちに、気持ちよく適切な本当の自分でいてほしいと考えている。そのために重要なことの一つが性別の表現である」と発表。ユーザーが自分を適切に表現する性別を、自由に選べるようにしたのです。
ちなみに冒頭の英語を和訳すると「身体的な性に違和感を抱いている人」「自分のジェンダーが定まっていない人」「両性的・中性的」という意味になります。
残念ながら、この機能が利用できるのは、今のところ米国のみ。現地の当事者には、自分自身の性別を幅広い選択肢から選ぶことができると好評のようです。
「男女以外の性別があるの?」と驚くかもしれませんが、セクシャルマイノリティーの中には、従来の物差しで性別を決められたくない人がいます。それにしても性別の表現が50種以上あるとは、私も知りませんでした。
自分が選んだ表現で自分の性を語れることは、とても居心地がいいものです。さて、あなたの性別は何ですか?
(西日本新聞 2014年7月12日掲載/小嵒ローマ)