「虹色のあした(12)」 ウガンダでの差別 反響大
Photo by 伊藤創
厳しい迫害を受けながらも懸命に生きるアフリカ・ウガンダのLGBT当事者たち。その姿を描いたドキュメンタリー「コール・ミー・クチュ」を九州の人たちにもぜひ観てもらいたいと5月末、福岡市の西南学院大にて上映とトークイベントを開催しました。
非常にシリアスな内容だし、まったく無名の映画。果たしてどれくらいの方が足を運んでくれるのか、当日までとても心配でした。もちろん赤字覚悟です。
ところが、開場時間になるとたくさんの来場者が!最終的に九州各地から118人が参加してくださり、上映後のゲストトークや質疑応答も含めて、大変な熱気に包まれました。共催・後援団体、メディア関係者、応援してくれた方々のおかげです。
「ウガンダの現状を初めて知って胸が痛い」「日本社会にも起こりうること」「朝鮮や韓国の人たちに対する差別、いじめと根は同じ」「周りに少しずつでも伝えたい」。アンケートを読むと、多くの方が身近な問題として感じてくれたことが分かります。
昨年5月の第1回以来、東京、京都、兵庫、岩手などで上映会が行われていますが、これまでで最高の集客を記録したとのこと。メディアを活用し幅広く伝える努力をすれば、関心を寄せ、共感してくれる方はたくさんいる…。そんな思いが湧き上がると同時に、大きな勇気をもらった出来事でした。
(西日本新聞 2014年6月7日掲載/小嵒ローマ)