「虹色のあした(7)」 日本は意外と受容的?

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今年4月、米国の調査機関ピュー研究所が世界40ヵ国、各千人を対象にした道徳観の調査結果を発表。同性愛嫌悪(ホモフォビア)に関する項目は興味深いものでした。
40ヵ国のうち、もっとも同性愛に寛容なのがスペインで、55%が「受け入れられる」。ドイツ、フランスと続き、日本は10位にランクイン。38%が「受け入れられる」と答えています。ちなみに米国は12位。ちょっと意外ですね。
逆に「受け入れられない」と回答したのは、ガーナ、エジプト、ウガンダなど。3ヵ国ともに「受け入れられる」はわずか1%でした。
このような差は、宗教観や歴史が大きく影響していると考えられます。日本は地域差こそあれ、実のところ同性愛に受容的な風土があるのかもしれません。
4月末に開催された東京レインボープライドパレードには多くの当事者や支援者に加えて、首相夫人の安倍昭恵さん、作家の乙武洋匡さんらが参加。さまざまなメディアでも取り上げられ、少しずつですが変化の兆しを感じます。
さて、5月17日は、心と体の性が一致しないトランスジェンダーも含めた「ホモフォビアやトランスフォビアに反対する国際デー」。世界保健機関(WHO)の精神疾患のリストから「同性愛」が削除されたことにちなんで行われるアクションが、福岡でも開催されます。詳しくは次回の当コーナーで紹介します。
(西日本新聞 2014年5月3日掲載/小嵒ローマ)