Rainbow Soupの五十嵐です。
県をまたぐ移動制限が解除され、少しずつ日常が戻ってきている方もおられると思いますが、皆さま、引き続きお気をつけくださいね。
さて本日は、弊会が後援するアートイベントのご案内です。
地元出身のトランスジェンダー当事者が、アート作品展を開催します
LGBTQ(性的マイノリティ)やSOGI(性的指向・性自認)といった言葉が、世間に広まりつつあるとはいえ、まだまだ当事者たちは、様々な要因による生きづらさを感じながら、生活しています。特にカミングアウトはハードルが高く、社会的不利益を被ることを恐れ、自身を肯定できず、また、家族にも打ち明けられず、苦しんでいる人たちが今もたくさん存在します。
本展では、冬真・真央・芯という三つの名前で活動する作家本人が、アートという自由な舞台で、絵・文字・写真という作品を通じて、多様性を認め合い、LGBTQ当事者を含め誰もが生きやすい社会への希望と想いを込めたメッセージを伝えます。一部作品には、トランスジェンダーであることをオープンにしたものもあります。
会場は感染拡大防止の措置をとった上での開催となりますので、安心してお越しいただけます。また会期中の火・水・木・日曜日、作家本人が在廊予定とのことですので、ぜひ足を運んでみてください。
作家より個展開催にあたってのご挨拶
この度、プロデューサー響子-hibikiko-さん、NPO法人Rainbow Soupさんの後援、協力のもと、福岡県立美術館にて個展を開催する運びとなりました。撮りたい写真を自由に撮り、印刷したい紙に自由に印刷し、色鉛筆、ペン、ペンキ、ポスターカラーなど色々な道具を使い、絵や文字の作品を自由に創っています。世の中新型コロナウイルスで、生活・環境、色々な事が変わって大変な思いをされている方もたくさんいらっしゃると思います。生きていれば辛い事、苦しい事あるけど、同じ時代を生きる全ての人ができるだけ楽しく、できるだけ幸せを感じ生活できるようボクの作品が誰かの生きる力になれば嬉しく思います。今回、性同一性障害当事者としての言葉も作品として創っています。当事者を見てみたい、興味がある。それだけでも構いません。基本的に開催期間中は在廊していますので足を運んでいただけると嬉しいです。お待ちしています。
冬真(Touma) 真央(Mao) 芯(SHI⇒N) Instagram Twitter
◎作家プロフィール
1982年福岡県生まれ、佐賀県育ち。 2013年 改名、胸オペ(乳房縮小・乳腺全摘・乳房縮小、余剰皮膚切除・乳頭縮小)。2014年 福岡県で本格的にカメラを始める。福岡・佐賀を中心にカメラマンとして、家族写真、カップル写真、アーティスト写真、ライブ・イベント撮影等している。幼少期から文房具が好きで集めた文房具を使うために、いつからか趣味で絵や文字を自由にかき始めていた。
◎主な展示
2018年 富士フイルムフォトサロン福岡 個展(芯SHI⇒N)
2019年 富士フイルムフォトサロン福岡 個展(芯SHI⇒N)
福岡市美術館 個展 (冬真Touma、真央Mao、芯SHI⇒N)
プロデューサーより開催にあたってのご挨拶
これこそアートだ!久しぶりに、そう思いました。昨年2019年11月に福岡市美術館開催された、「冬真・真央・芯 作品展」を観に行った時のことです。私は、シンガーソングライターとして活動していますが、以前から作家本人とは交流があり、ライブの写真を撮ってもらったり、個展に足を運んだりしていました。
生きる上での葛藤や、しんどい思いをした過去も、なんとかコミカルな経験として捉えようと、笑いながらたくさん話もしました。
静かな話し振り、優柔不断な面とは裏腹に、カメラを透して見える(目には見えないけれど)しんくん(私はそう呼んでいます)の眼差しは、はっきりと、真っ直ぐに、伝えたいことがあるんだと主張している。 性同一性障害当事者ということと、作品の出来不出来は、関係ないだろう。
しかし、しんくんは、ちゃんとハダカになっている。観た人が不快に思うかもしれないというジレンマを乗り越えて、作品を発表している。ある人は、未知の世界に揺さぶられ、ある人は、共感という癒しを得るだろう。その両方を兼ね備えた表現こそ、アートだ。 と、私は思います。
この度「冬真・真央・芯 作品展 ココロノナカノココロ」の開催に協力することができ、大変嬉しく思います。
また、私も会員であります NPO法人RainbowSoup の後援をいただきまして、ありがとうございます。
展示会場は、福岡県立美術館の1階ロビーの、広いオープンな空間となっております。コロナウィルス感染防止対策として、作品の数を絞り、壁も少なめに設置して開催させていただきます。
どうぞ、たくさんの皆さまのご来場を、お待ちしております。
2020年6月某日
響子-hibikiko-
「ココロノナカノココロ」冬真・真央・芯 作品展 開催概要
展覧会名:「ココロノナカノココロ」冬真・真央・芯 作品展
会期:2020年7月14(火)~7月19日(日)
10:00~17:00(入館は16:30まで)
※開館時間は変更になる可能性があります。
福岡県立美術館ホームページなどで、事前にご確認ください。
※会期中は火・水・木・日曜日、作家本人が在廊しています。
場所:福岡県立美術館 1階彫刻展示室 ※入場無料
※展示室は広々とした、開放的な空間です。 コロナウィルス感染防止対策とし
て、入り口にて手指の消毒、サーモグラフィーによる検温、代表者の方の連絡
カードへの記入が実施されます。また、ソーシャルディスタンスを保ち、閉鎖
的な空間にならないように展示されます。
主催:「冬真・真央・芯 作品展」実行委員会
後援:NPO法人 Rainbow Soup
主催協力・お問合せ:響鳴レコード 響子 kyoumeirecords★gmail.com(★を@に変更して送信してください)