福岡・九州エリアのインバウンドツーリズムの新たな切り口として「LGBT」の視点が加わりつつあります。
インバウンド、とは、外国人旅行客が訪れてくる旅行=訪日旅行、を指しています。近年、福岡はこのインバウンドツーリズムに行政・企業が一体となって熱心に取り組んでおり、国際会議や国際的なスポーツ大会の誘致をいくつも成功させています。
最近だと、2016年にライオンズクラブ国際大会、ルイ・ヴィトン・アメリカズカップ・ワールドシリーズ福岡大会、2019年にはラグビーW杯の試合会場の一つに、東京オリンピックの事前合宿としてスウェーデンとノルウェーの選手団来日、2021年には世界水泳選手権の開催が予定されています。
今後も国際会議やスポーツ大会の誘致に取り組むことが予想されますが、そうしたなかで先日、九州経済連合会と福岡県の共同開催で、セミナーが開催されました。
<チラシ原稿最終稿>LGBTインバウンドツーリズムセミナー
インバウンドツーリズムに「LGBT」の視点を加えて、さらなる可能性を探ろうというものです。
こちらが会場の様子。
セミナーは事前申し込みで満席になったそうです。
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代表の五十嵐からは、LGBTに関する基礎的なお話をいたしました。
多くの参加者は初めて聞く内容だったようで、高い関心が寄せられているのを感じました。
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先進企業担当者の「思い」に、共感が広がる

企業事例として、同性カップルの住まい探しに取り組む三好不動産さん、LGBT向けウエディングを積極的に展開中のオテルグレージュさんから、それぞれの取り組みが紹介されました。
担当者がどのようなきっかけで、どのような思いを持って取り組んでいるのか、セミナー参加者に多くの示唆を与えてくれる内容だったと思いますし、「担当者の思いが伝わってよかった」という声も寄せられています。
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時間ギリギリまで質疑応答タイムにあてられ、熱心な姿勢に感銘を受けると同時に、地元当事者団体としていかに関わっていくべきか、何を発信し、どのように連携すべきか、多くのことを考えさせられる機会となりました。
アンケートでは、基礎的な知識に対する理解度が深まったことと、受け入れ体制や需要などを把握した上で、取り組むべき課題の一つという認識が深まったことが感じられました。今後の福岡・九州の取り組みに期待したいところです。
 

期待に応えられる態勢とリソースの準備が急務

セミナーを前後して企業から相談が寄せられており、期待に応えられる態勢づくり・リソースの準備が急務です。
LGBT当事者を新しい「市場」「マーケット」ととらえるだけではなく、人権やダイバーシティの視点も踏まえ、どのようにアプローチしていくのが良いのか、Rainbow Soupのメンバーや会員、地元支援団体、サポーターの方々と連携して取り組んでいきたいと考えています。

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