「虹色のあした(9)」 たった一人でも救いに

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高校2年生のころ、クラスの友人に伝えたのが人生初のカミングアウトでした。穏やかな性格の友人だったので、理解してもらえるかもと思ったのでしょう。共通の友達に恋愛的な感情を抱いていることを伝えるだけで、口から心臓が飛び出そうなくらい緊張したことを覚えています。
幸い、友人は「そんなこともあるよ」と受けとめてくれて、その後も変わらず友達でいてくれたことが、私にとって大きな救いとなりました。
先日、民間団体「いのちリスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン」(東京)が、LGBTの学校生活に関する実態調査を発表しました。
主に関東地方で育った10〜35歳を対象にインターネットを通じて実施され、609人から回答がありました。それによると、LGBTの約7割が子どものころにいじめを受けたことがあると回答。被害者の約半数は、誰にも相談できなかったことが明らかになりました。
また、カミングアウトの相手もいじめの加害者も同級生が多く、教師など大人に打ち明けた当事者は1割程度。LGBTの子どもたちは厳しい状況に置かれています。
差別的な言動のある人に、当事者はカミングアウトしません。「周りにLGBTはいない」と感じているなら、まずは肯定的なメッセージを発してみてください。一人でも理解者がいるだけで、子どもの人生は大きく変わります。
(西日本新聞 2014年5月17日掲載/小嵒ローマ)