「虹色のあした(6)」 地方都市らしいアピール法は

Gay pride 2011 à Toulouse
明日27日、「東京レインボーブライド2014」が開催されます。
セクシュアルマイノリティーが差別や偏見にさらされることなく、当たり前に生きていける社会の実現を目指すためのイベントです。参加者は渋谷ー原宿を約3キロにわたって行進。代々木公園の野外ステージではライブや著名人のスピーチもあり、約2万人が集まる見込みです。
「プライド」という言葉は英語で「誇り」を意味しますが、LGBTのパレードを示すものとしても国際的に認知されています。欧米諸国をはじめ、ブラジルや台湾など世界中の都市で開かれ、中には300万人以上を動員するものも。日本でも東京、大阪、名古屋などで行われており、07年と08年には福岡でも「博多どんたく」の中に参加する形で開催されました。
街中を堂々と行進するのは、開放的でとても気持ちがいいもの。LGBTを象徴するレインボーフラッグを掲げて共に歩くだけで、見知らぬ人同士でも絆を感じることができました。
セクシュアルマイノリティーの存在を広く社会に知らせる意味で、パレードは有効な表現の一つです。しかし、福岡開催時には「当事者とばれたら怖い」といった声が少なからずありました。大都市とは違う地方都市。当事者も支援者も一緒になって、楽しくアピールできる表現方法はなんだろうかと考えています。
(西日本新聞 2014年4月26日掲載/小嵒ローマ)